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Microsoft PowerPointとは?M365 E3/E5で使えるプレゼン作成を初心者向けに整理
この記事について
Microsoft PowerPointを「スライドをきれいに作るソフト」で終わらせず、説明の構造化、共同編集、発表者ノート、アクセシビリティ、VBAまで、仕事でどう使うかを初心者向けに整理します。Microsoft公式情報を2026年9月17日時点で確認し、E3/E5とWeb版・デスクトップ版を混同しないように説明します。検証ステータス:📘 Microsoft公式情報確認済み・実機未確認(2026-09-17)
PowerPointは、部内説明、システム導入説明、役員報告、研修などで、「相手に何を、どの順番で理解してもらうか」を設計するアプリです。
Wordが長い文章、Excelが表や数値を得意とするなら、PowerPointは説明の順番と視覚的な関係を作ることを得意とします。
まず用語を5つだけ覚える
| 用語 | やさしい意味 | 身近な例 |
|---|---|---|
| スライド | 説明を1画面単位に分けたページ | 「目的」「変更点」「問い合わせ先」を別々にする |
| レイアウト | タイトルや本文を置く基本配置 | タイトル+本文、タイトル+2列など |
| 発表者ノート | 聞き手には見せず、話す人が参照するメモ | 「この画面は初回だけ表示」と補足を書く |
| 共同編集 | 同じプレゼンを複数人で編集すること | OneDrive上の説明資料を担当者と上司で直す |
| Shape(図形) | PowerPoint上に置かれた文字枠・図形・画像などの要素 | VBAからスライド内の部品数を数える |
VBAで出てくる「オブジェクトモデル」は、PowerPointのPresentation → Slide → Shapeのような部品構造をプログラムから扱うための地図、と考えると分かりやすくなります。
PowerPointで資料が完成するまで
sequenceDiagram
participant U as 作成者
participant P as PowerPoint
participant S as OneDrive / SharePoint
participant R as レビュー担当
U->>P: 下書きを作成
U->>S: プレゼンを保存・共有
R->>S: 同じファイルを開く
R->>P: コメント・修正
P-->>U: 変更内容を共有
U->>P: 発表者ノートを整える
U->>P: スライドショーで確認
Microsoftの案内では、OneDriveまたはSharePoint in Microsoft 365に保存した同じプレゼンを複数人が開くことで共同編集できます。メール添付で「最終版2.pptx」を増やすより、1つの共有ファイルをレビューする方が版を追いやすくなります。
E3とE5ではPowerPoint自体が別物になる?
PowerPointを使うためだけにE5が必要、という理解は適切ではありません。E3/E5の差はMicrosoft 365全体のセキュリティ、コンプライアンス、分析なども含めて見る必要があります。
| 確認したいこと | M365 E3 | M365 E5 | 補足 |
|---|---|---|---|
| PowerPoint for the web | 利用可能 | 利用可能 | ブラウザーで利用 |
| デスクトップPowerPoint | 利用可能 | 利用可能 | PC/Macにインストールして利用 |
| 基本的な共同編集 | 利用可能 | 利用可能 | OneDrive/SharePointへの保存が重要 |
| Microsoft 365 Copilot | E3だけで自動付与とは限らない | E5だけで自動付与とは限らない | 実際の契約・追加ライセンスを確認 |
また「E3/E5の違い」と「Web版/デスクトップ版の違い」は別問題です。VBAなど、デスクトップ版を前提にする機能もあります。
まず試す:1枚1メッセージにする
たとえば新システムの説明資料を作るとします。
悪い例は、1枚にログイン方法、保存先、問い合わせ先、注意事項を全部詰め込むことです。
最初は次の3枚だけ作ってみます。
1枚目:ログイン方法はどう変わる? 2枚目:ファイルはどこへ保存する? 3枚目:困ったときはどこへ連絡する?
成功すると?
聞き手が「いま何の話をしているのか」を追いやすくなります。
1か所変える
2枚目の保存先を文章だけでなく、PC → OneDrive/SharePointという小さな構成図に置き換えてみます。文章が適する情報と、関係図が適する情報の違いを体験できます。
図はフローだけではない
PowerPointでは、説明対象によって図の種類を変えると理解しやすくなります。
| 説明したいこと | 向いている図 |
|---|---|
| 作業の順番 | フローチャート |
| 人やシステム間のやり取り | シーケンス図 |
| PC・クラウド・NWの接続 | 構成図 / NW図 |
| 誰が何をできるか | 権限関係図 |
| データがどこからどこへ流れるか | データフロー |
| A案とB案の違い | 比較表 |
図を入れること自体を目的にせず、文章より関係が早く伝わるときだけ使うのがポイントです。
発表者ノートは「スライドに書かない情報」の置き場
スライド本文へ説明を全部詰め込まず、話す人だけが必要な補足をノートへ分けます。
この画面は初回ログイン時だけ表示される。 通常利用では表示されないため、説明会ではその点を口頭補足する。
MicrosoftのPresenter Viewでは、発表者側でノートなどを確認しながら、聞き手にはスライドを表示できます。
Papanda実践:VBAでスライドと図形の数を見る
既存プレゼンを書き換えず、各スライドに何個のShapeがあるか確認する読み取り例です。
Sub ListSlideShapeCounts()
Dim sld As Slide
For Each sld In ActivePresentation.Slides
Debug.Print "Slide " & sld.SlideIndex & _
": " & sld.Shapes.Count & " shapes"
Next sld
End Sub
このコードは何をしている?
ActivePresentation.Slidesで開いているプレゼンのスライドを順番に見て、sld.Shapes.Countで各スライド上のShape数を取得しています。MicrosoftのPowerPoint VBA資料でも、Shapesは指定したスライド上のShapeオブジェクトの集合として定義されています。
成功すると?
VBAエディターのイミディエイトウィンドウに次のように表示されます。
Slide 1: 4 shapes Slide 2: 9 shapes Slide 3: 3 shapes
1か所変える
テスト用スライドにテキストボックスを1個追加して再実行します。そのスライドの数が1増えれば、画面上の部品とVBAから見えるShapeがつながっていることが分かります。
これは将来「オブジェクトが多すぎるスライドを検出する」「タイトルがないスライドを探す」などのDaily Code Sampleへ発展させられます。
PowerShellなら、まず対象ファイルを見る
Get-ChildItem "$env:USERPROFILE\Documents" -Filter *.pptx -File |
Select-Object Name, Length, LastWriteTime
PowerPointの大量置換や自動加工へ進む前に、対象ファイル名・サイズ・更新日時を確認するだけの安全な入口です。
Copilotを使える環境なら「作って」より条件を渡す
このプレゼンを、非IT部門の職員向け説明会としてレビューしてください。 専門用語は一般語へ置き換える候補を示してください。 各スライドは「伝えたいこと1つ」になっているか判定してください。 元資料にない仕様・数値・日付は追加しないでください。 事実確認が必要な箇所は「要確認」としてください。
AIに見栄えだけを任せるのではなく、対象読者・禁止事項・確認事項を明示します。
仕事で使うときの確認表
| 確認 | 理由 |
|---|---|
| 1スライド1メッセージか | 聞き手が現在地を見失いにくくする |
| 文字を小さくしすぎていないか | 会議室やオンライン共有で読めなくなるのを防ぐ |
| 図だけ見ても意味が分かるか | 口頭説明がないPDFでも誤解しにくくする |
| ノートに内部情報を書きすぎていないか | 配布方法によっては意図しない情報が残る可能性を考える |
| Excelリンク等の外部参照を確認したか | 元ファイル依存や更新漏れを把握する |
| アクセシビリティを確認したか | 読み上げ順、代替テキスト等を確認する |
管理者が確認する点
Microsoft 365 Appsの展開・更新チャネル
OneDrive / SharePointの共有範囲
外部共有ポリシー
マクロ/VBAポリシー
秘密度ラベル
組織テンプレートの配布方法
Copilotを使う場合のライセンスとデータアクセス範囲
公式情報・一次情報
PowerPointは「装飾するアプリ」ではなく、相手が迷わず理解できる順番と関係を設計するアプリとして見ると、実務での使いどころが分かりやすくなります。
