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Visio for the webとは?M365 E3/E5の基本作図とVisio Plan 1/2の境界
この記事について
Microsoft公式情報を2026年9月17日に再確認し、Microsoft 365 E3/E5で使える「Visio in Microsoft 365」と、有料のVisio Plan 1/2を分けて整理しました。単なる機能一覧ではなく、事務職が業務フローを作る場面、情シスが構成図を共有する場面、ライセンスを判断する場面までつなげて説明します。検証ステータス:📘 Microsoft公式情報確認済み・実機未確認
Visioは「図形を並べるソフト」と思われがちですが、本質は人・処理・システム・データの関係を、線で見えるようにする道具です。
Microsoft 365 E3/E5には、ブラウザーで一般的な図を作成・編集・共有できる Visio in Microsoft 365 が追加料金なしで含まれます。一方、詳細なネットワーク図、UML、ERD、クラウド構成図などはVisio Plan 1、デスクトップアプリ、BPMN 2.0、AutoCAD対応、双方向データ接続などはVisio Plan 2が候補になります。
まず用語を整理する
| 用語 | 初心者向けの意味 |
|---|---|
| Visio in Microsoft 365 | Microsoft 365商用プランに含まれるWeb版Visioの基本機能 |
| Visio for the web | ブラウザーでVisio図面を表示・作成・編集する仕組み。文脈により有料VisioのWeb機能も含むため、ライセンス名と分けて読む |
| コネクタ | 図形同士を結ぶ線。図形を動かしても接続関係を保ちやすい |
| ステンシル | 用途別にまとめられた図形セット |
| UML | ソフトウェアの構造や振る舞いを表すための標準的な図法 |
| ERD | データベースの表と関係を表す図 |
| BPMN | 業務プロセスを標準的な記号で表す記法 |
「Web版が使える」ことと「Visioの全機能が使える」ことは同じではありません。
E3/E5とVisio Plan 1/2の違い
2026年9月17日時点のMicrosoft公式FAQでは、Microsoft 365 E3/E5はいずれもVisio Webアプリを含む商用プランとして明記されています。したがって、Visioの基本作図についてE3からE5へ上げる必要はありません。高度なVisio機能が必要なら、E5化ではなくVisio Plan 1/2を検討するのが基本です。
| やりたいこと | M365 E3/E5のVisio | Visio Plan 1 | Visio Plan 2 |
|---|---|---|---|
| 一般的な図をWebで作成・編集 | ○ | ○ | ○ |
| 基本フローチャート・組織図 | ○ | ○ | ○ |
| 詳細ネットワーク図・クラウド構成図 | 基本範囲 | ○ | ○ |
| UML / ERDなど高度な図 | 基本範囲 | ○ | ○ |
| Power BI連携 | 要機能確認 | ○ | ○ |
| Visioデスクトップアプリ | × | × | ○ |
| ローカル/オフラインファイルをデスクトップで扱う | × | × | ○ |
| BPMN 2.0、AutoCAD、双方向データ接続など | × | × | ○ |
契約チャネルや機能更新で差が出る可能性があるため、購入時は公式比較表を再確認してください。
3つの視点で考える
一般利用者
PowerPointで箱と線を手作業する代わりに、Visioでは「箱同士の関係」を意識して描けます。担当者が増えても、図を見れば処理の順番を共有しやすくなります。
事務職
たとえば申請業務なら「受付 → 内容確認 → 承認 → 完了」だけでなく、差戻しや担当部署も図にできます。文章の手順書を読む前に全体像を見せる用途に向きます。
情シス
ネットワークやMicrosoft 365の構成を、最初からIPアドレスまで書き込まず「利用者 → 認証 → サービス → データ」の層に分けてレビューできます。詳細ネットワーク図やAzure/AWSアーキテクチャ図が必要ならPlan 1/2の機能差を確認します。
構成図:Visioはどこで使うのか
flowchart LR
U[利用者] --> B[ブラウザー]
B --> V[Visio Webアプリ]
V --> F[Visio図面]
F --> OD[OneDrive / SharePoint]
OD --> S[共有相手]
P1[Visio Plan 1] -.高度なWeb作図.-> V
P2[Visio Plan 2] -.Web + デスクトップ.-> V
P2 --> D[Visioデスクトップアプリ]
ポイントは、図を描く機能と、図面ファイルを保存・共有する場所を分けて考えることです。共有時はOneDrive/SharePoint側の権限も確認します。
まず試す:3工程だけ描く
最初は大規模なNW図ではなく、次の業務をVisioで描きます。
申請受付 → 内容確認 → 承認
四角形を3つ置き、コネクタで接続します。保存後に再度ブラウザーから開きます。
何を見るか
図形とコネクタが意図どおり接続されている
保存後も図面を開ける
共有相手だけがアクセスできる
成功条件は、単に「絵が描けた」ではなく、別の人が図を見て処理順を説明できることです。
1か所だけ変える
「内容確認」と「承認」の間に「差戻し」を追加してください。
この1変更で、Visioの価値が見えます。単に線を引くのではなく、処理の分岐や戻り先をレビューできるようになります。
シーケンス図でレビューの流れを見る
sequenceDiagram
participant A as 作成者
participant V as Visio
participant O as OneDrive/SharePoint
participant R as レビュー担当
A->>V: 業務フローを作成
V->>O: 図面を保存
A->>R: 共有
R->>O: 図面を開く
R-->>A: 「差戻し先が不明」と指摘
A->>V: 接続を1か所修正
図は完成品を見せるだけでなく、認識違いを早く見つけるために使えます。
身近な例:M365移行の構成を4箱から始める
情シスの構成図も、最初から大量のサーバー名を書く必要はありません。
flowchart LR
PC[職員PC] --> ID[Microsoft Entra ID]
ID --> M365[Microsoft 365]
M365 --> SP[SharePoint / OneDrive]
ここから「端末管理はIntune」「メールはExchange Online」のように1要素ずつ増やします。図を一気に完成させず、1回のレビューで1種類の関係を確認する方が誤りを見つけやすくなります。
コードより図が自然な記事。ただし生成AIは下ごしらえに使える
Visio in Microsoft 365の入門では、無理にPowerShellやVBAを使うより、図の元になる情報を整理する方が実務的です。
次の業務手順をVisioで図にする前提で整理してください。 出力列は「工程名 / 担当 / 判断条件 / 次の工程」です。 元の文章にない工程は追加しないでください。 不明な接続先は推測せず「要確認」としてください。 [業務手順を貼る]
何を見るか:工程の抜け、判断条件、次の工程。
成功条件:「要確認」が明示され、人間が接続関係を判断できること。
1か所変える:「担当」列を「利用システム」に変更すると、同じ文章からシステム構成寄りの材料を作れます。
このプロンプトはDaily Code Sampleというより、Daily Codeの「実務プロンプト」候補として再利用できます。
Plan 1/2を検討する判断フロー
flowchart TD
A[図を作りたい] --> B{M365標準のWeb作図で足りる?}
B -->|はい| C[Visio in Microsoft 365]
B -->|いいえ| D{デスクトップアプリが必要?}
D -->|いいえ| E[Visio Plan 1を確認]
D -->|はい| F[Visio Plan 2を確認]
E --> G[必要な図形・UML・ERD・NW図等を確認]
F --> H[BPMN / AutoCAD / データ接続等も確認]
「Visioを使うから全員Plan 2」ではなく、まず標準機能で足りる人、Plan 1が必要な人、Plan 2が必要な人に分けるとライセンスを選びやすくなります。
情シスが確認するポイント
| 確認項目 | 理由 |
|---|---|
| Microsoft 365 SKU | E3/E5などVisio Webアプリを含む商用プランか確認 |
| Visio Plan 1/2割当 | 高度機能を使う利用者だけ追加されているか確認 |
| アプリタイル表示 | ライセンスがあってもテナント側でタイルが非表示だとOffice.comから見えない場合がある |
| OneDrive/SharePoint共有 | 構成図を意図しない外部ユーザーへ公開しない |
| 必要な図面種類 | UML、ERD、詳細NW図、BPMN等の必要性からPlanを判断 |
| Message center / Roadmap | 機能追加・変更を導入時点で再確認 |
Preview / GA、名称変更、廃止情報の読み方
この記事で扱う「Visio in Microsoft 365」「Visio Plan 1」「Visio Plan 2」は、2026年9月17日にMicrosoft公式の現行FAQ・製品比較で確認した名称です。今回確認した範囲では、これらの製品自体をPreview扱いとする公式記載や、近い将来の廃止予定は確認できませんでした。
ただし、個々のVisio機能は追加・変更されるため、「製品がGAだから全機能が固定」とは考えません。導入時には公式FAQ、製品比較、Microsoft 365 Message center / Roadmapを再確認してください。
公式情報・一次情報
2026年9月17日時点で、Microsoft公式FAQはMicrosoft 365 E3/E5をVisio Webアプリ対象の商用プランとして明記しています。また、Plan 1は高度なWeb作図、Plan 2はそれに加えてデスクトップアプリや高度な業務・技術図面機能を提供する構成です。購入・展開時は必ず最新の公式比較表を再確認してください。
