プロジェクトEVMにおけるスケジュール差異(SV)とコスト効率指数(CPI)の計算

情報処理技術者試験

B{PV, EV, AC};\n B — PV(計画値) –> C[SV計算: EV – PV];\n B — EV(実績値) –> C;\n B — AC(実コスト) –> D[CPI計算: EV / AC];\n B — EV(実績値) –> D;\n C –> E[スケジュール差異 (SV)];\n D –> F[コスト効率指数 (CPI)];\n”, “verify_level”: “Verified”, “tweet_hint”: “EVMのSVとCPIをわかりやすく解説!IPA午前Ⅱ対策にも。”, “link_hints”: [ “https://www.pmi.org/pmbok-guide-standards/foundational/pmbok” ] } –>

プロジェクトEVMにおけるスケジュール差異(SV)とコスト効率指数(CPI)の計算

プロジェクトの進捗とコストを定量的に評価するEVMの、スケジュール差異(SV)とコスト効率指数(CPI)の計算方法と意味を理解する。

背景とEVMの概要

プロジェクトマネジメントにおいて、計画通りに作業が進捗し、予算内で完了しているかを把握することは非常に重要です。EVM(Earned Value Management:アーンドバリューマネジメント)は、プロジェクトのパフォーマンスを定量的に評価するための手法であり、進捗状況とコストパフォーマンスを統合的に管理します。これにより、プロジェクトの健全性を早期に把握し、必要な対策を講じることが可能になります。

EVMでは、以下の3つの基本指標を用います。

  • PV(Planned Value:計画価値):特定の時点までに完了する予定だった作業に対する予算コスト。

  • EV(Earned Value:出来高):特定の時点までに実際に完了した作業に対する予算コスト。

  • AC(Actual Cost:実コスト):特定の時点までに実際に完了した作業にかかった総コスト。

これらの指標は、Project Management Institute (PMI) のPMBOKガイドで標準的に定義されています[1]。

問題点とEVMによる評価

プロジェクトが計画通りに進んでいるか、予算内で収まっているかを把握できなければ、最終的な納期遅延や予算超過のリスクが高まります。EVMは、上記の基本指標を用いて、スケジュール面とコスト面でのプロジェクトのパフォーマンスを数値で可視化し、客観的な評価を可能にします。

以下の図は、プロジェクトの状況データからスケジュール差異(SV)とコスト効率指数(CPI)を算出するプロセスを示しています。

graph TD
    A["プロジェクト状況データ"] --> B{"PV, EV, AC"};
    B -->|"PV(#quot;計画値#quot;)"| C["SV計算: EV - PV"]
    B -->|"EV(#quot;実績値#quot;)"| C
    B -->|"AC(#quot;実コスト#quot;)"| D["CPI計算: EV / AC"]
    B -->|"EV(#quot;実績値#quot;)"| D
    C --> E["スケジュール差異 (SV)"];
    D --> F["コスト効率指数 (CPI)"];

スケジュール差異(SV)とコスト効率指数(CPI)の計算

プロジェクトのEVM指標を用いて、スケジュール差異(SV)とコスト効率指数(CPI)を計算します。

例題: プロジェクトAは、総予算1,000万円、期間5ヶ月で計画された。 現在3ヶ月が経過した時点での状況は以下の通りである。

  • 3ヶ月目終了時点での計画総予算(PV): 600万円

  • 3ヶ月目終了時点までに完了した作業の予算コスト(EV): 500万円

  • 3ヶ月目終了時点までに実際に発生したコスト(AC): 625万円

このプロジェクトにおけるスケジュール差異(SV)とコスト効率指数(CPI)を求めよ。

1. スケジュール差異(SV)の計算

スケジュール差異(SV)は、プロジェクトがスケジュールからどれだけ進んでいるか、または遅れているかを示す指標です。

  • SV = EV – PV

この計算式はPMIのPMBOKガイドなど、多くのプロジェクトマネジメントの文献で用いられています[1]。

計算: 与えられた値は、PV = 600万円、EV = 500万円。 SV = 500万円 – 600万円 = -100万円

結果の解釈: SVが負の値(-100万円)であるため、プロジェクトは計画よりもスケジュールが遅れていることを示します。

2. コスト効率指数(CPI)の計算

コスト効率指数(CPI)は、プロジェクトが予算に対してどれだけ効率的に作業を進めているかを示す指標です。

  • CPI = EV / AC

この計算式も、プロジェクトマネジメントの標準的な指標として広く利用されています[1]。

計算: 与えられた値は、EV = 500万円、AC = 625万円。 CPI = 500万円 / 625万円 = 0.8

結果の解釈: CPIが1未満(0.8)であるため、プロジェクトは予算を超過しており、コスト効率が悪いことを示します。1の予算に対して0.8の出来高しか得られていないと解釈できます。

要点

  • SV(スケジュール差異):EV – PV で計算され、スケジュールの進捗状況を示す。正なら進捗良好、負なら遅延。

  • CPI(コスト効率指数):EV / AC で計算され、コスト効率を示す。1より大きければ効率良好、1未満なら予算超過。

  • EVMは、PV、EV、ACの3つの基本指標を用いて、プロジェクトの進捗とコストパフォーマンスを定量的に評価する強力なツールである。

参考文献

[1] Project Management Institute. “A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK® Guide)”. PMI.

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2026年9月16日

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文書情報

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プロジェクトEVMにおけるスケジュール差異(SV)とコスト効率指数(CPI)の計算
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