OpenFlowにおけるコントロールプレーンとデータプレーンの役割分担、およびフローテーブルに基づいた転送制御の仕組みを正しく理解する問題です。
SDN(Software Defined Networking)を実現するための技術の一つであるOpenFlowに関する記述として,適切なものはどれか。
ア OpenFlowスイッチは,受信したパケットのMACアドレスを学習し,自律的に転送先を決定する。 イ OpenFlowスイッチは,受信したパケットに対応するエントリがフローテーブルになければ,コントローラに問い合わせる。 ウ OpenFlowコントローラは,OpenFlowスイッチとの間の制御チャネルを確立するために,OSPFを利用する。 エ OpenFlowコントローラは,パケットの転送機能(データプレーン)をもち,OpenFlowスイッチは,パケットの経路決定機能(コントロールプレーン)をもつ。
【解説】
OpenFlowは、ネットワークの制御機能を転送装置から分離し、中央の「OpenFlowコントローラ」で一元管理する技術です。
集中管理と分離: 経路制御(コントロールプレーン)をコントローラが、実際の転送(データプレーン)をスイッチが担当します。
フローテーブル: スイッチ内部には「マッチ条件(宛先IP、ポート番号等)」と「アクション(転送、破棄等)」をセットにしたエントリ(フローテーブル)が保持されます。
Packet-In(パケットイン): スイッチが未知のパケットを受信し、フローテーブルに合致するルールがない場合、そのパケットの扱いをコントローラに問い合わせます。この動作を「Packet-In」と呼びます。
graph TD
A["OpenFlowスイッチ"] -- 1.未知のパケット受信 --> B{"フローテーブル"}
B -- 2.不一致 / Packet-In --> C["OpenFlowコントローラ"]
C -- 3.指示 / Flow-Mod --> B
B -- 4.転送実行 --> D["パケット送出"]
【選択肢の吟味】
| 選択肢 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| ア | × | MACアドレスの自律学習は従来のL2スイッチの動作です。OpenFlowではコントローラが制御します。 |
| イ | ○ | 「Packet-In」と呼ばれるOpenFlowの基本動作です。未知のパケットはコントローラの指示を仰ぎます。 |
| ウ | × | 制御チャネルの確立には通常、TCPやTLSが使用されます。OSPFは動的ルーティングプロトコルです。 |
| エ | × | 記述が逆です。コントローラがコントロールプレーン、スイッチがデータプレーンを担当します。 |
【ポイント】
分離の原則: コントロールプレーン(頭脳)とデータプレーン(筋肉)の分離。
Packet-In: 未知のフローをコントローラに通知し、動的にフローエントリを追加する仕組み。
フローエントリ: 「マッチ条件」「カウンタ」「アクション」の3要素で構成される。
この記事の更新履歴
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2026年9月20日
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