IPA午前Ⅱ 令和6年度春期 問XX: EVMによるプロジェクト進捗・コスト評価

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本記事はGeminiの出力をプロンプト工学で整理した業務ドラフト(未検証)です。

IPA午前Ⅱ 令和6年度春期 問XX: EVMによるプロジェクト進捗・コスト評価

EVM(Earned Value Management)を用いてプロジェクトの計画、実績、出来高を把握し、進捗状況とコスト効率を定量的に評価する。

背景

プロジェクトマネジメントにおいて、プロジェクトの進捗状況とコストパフォーマンスを正確に把握することは極めて重要です。計画との乖離を早期に発見し、適切な是正措置を講じることで、プロジェクトを成功に導く確率を高められます。従来の管理手法では、投入されたコストや経過期間のみで進捗を評価しがちで、実際に達成された作業量(出来高)が考慮されないため、真の状況を把握しにくいという課題がありました。

問題点

単に予算消化率や期間消化率を見るだけでは、作業が計画通りに進んでいるか、予算内で完了できるかといった重要な情報を得られません。例えば、予算の50%を消化していても、作業が30%しか完了していない場合は、深刻なコスト超過や進捗遅延が発生している可能性があります。このような状況を定量的に評価し、客観的なデータに基づいた意思決定を支援する仕組みが求められます。

計算/手順

EVMは、プロジェクトのパフォーマンスを測定・評価するための体系的な手法です。以下の主要な指標を用いて、プロジェクトの進捗とコスト効率を分析します。

主要指標の定義

  • PV (Planned Value; 計画価値): ある時点までに完了するはずだった作業の、当初計画における予算コスト。

  • EV (Earned Value; 出来高): ある時点までに実際に完了した作業の、当初計画における予算コスト。

  • AC (Actual Cost; 実績コスト): ある時点までに実際に完了した作業に要した、実績のコスト。

評価指標の計算

これらの基本指標から、プロジェクトのパフォーマンスを評価する以下の指標を導き出します。

  1. CPI (Cost Performance Index; コスト効率指標) プロジェクトが予算に対してどれだけ効率的にコストを消費しているかを示す指標です。 CPI = EV / AC

    • CPI > 1: 予算よりも少ないコストで作業が進んでいる(コスト効率が良好)。

    • CPI = 1: 予算通りにコストを消費している。

    • CPI < 1: 予算よりも多くのコストを消費している(コスト超過)。

  2. SPI (Schedule Performance Index; スケジュール効率指標) プロジェクトがスケジュールに対してどれだけ効率的に作業を進めているかを示す指標です。 SPI = EV / PV

    • SPI > 1: スケジュールよりも早く作業が進んでいる(進捗が良好)。

    • SPI = 1: スケジュール通りに作業が進んでいる。

    • SPI < 1: スケジュールよりも遅れて作業が進んでいる(進捗遅延)。

具体例を用いた計算

問題シナリオ: あるプロジェクトは、総予算2000万円、期間4か月で計画されました。2024年7月30日時点での進捗状況は以下の通りです。

  • 計画された出来高(PV):1000万円

  • 実際に完了した出来高(EV):800万円

  • 実際に発生したコスト(AC):900万円

CPIの計算: CPI = EV / AC = 800万円 / 900万円 = 約 0.89

SPIの計算: SPI = EV / PV = 800万円 / 1000万円 = 0.8

評価:

  • CPI = 0.89 (< 1): プロジェクトは予算よりも多くのコストを消費しており、コスト効率が悪い状態です。1円の出来高を得るために約1.12円(1/0.89)のコストがかかっています。

  • SPI = 0.8 (< 1): プロジェクトはスケジュールよりも遅れており、進捗が遅延しています。計画に対して20%(1-0.8)の遅れが生じています。

EVM指標間の関係

graph TD
    A["プロジェクト計画と実績データ"] --> B{"特定の評価時点"};
    B --> C["PV: 計画価値 (Planned Value)"];
    B --> D["EV: 出来高 (Earned Value)"];
    B --> E["AC: 実績コスト (Actual Cost)"];

    D & C --> F["SPI = EV / PV"];
    D & E --> G["CPI = EV / AC"];

    F --> H{"SPIの評価"};
    G --> I{"CPIの評価"};

    H -- SPI H1["要スケジュール見直し"];
    H -- SPI = 1 |計画通り| --> H2["順調"];
    H -- SPI > 1 |進捗良好| --> H3["加速可能"];

    I -- CPI I1["要コスト削減"];
    I -- CPI = 1 |予算通り| --> I2["順調"];
    I -- CPI > 1 |コスト効率良好| --> I3["予算余裕"];

要点

  • EVMは、プロジェクトの進捗コストパフォーマンスを定量的に評価するフレームワークです。

  • PV、EV、ACの3つの基本指標から、プロジェクトの多角的な側面を把握します。

  • CPI(コスト効率指標)は、コストの使い方が効率的か否かを判断します。

  • SPI(スケジュール効率指標)は、スケジュールの遵守状況や進捗のペースを判断します。

  • CPIとSPIが1より小さい場合は、それぞれコスト超過や進捗遅延を示し、早期の対策立案が求められます。

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