IPA午前Ⅱ:アーンバリューマネジメントにおけるCPIとSPIの解説

情報処理技術者試験
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  "title": "IPA午前Ⅱ:アーンバリューマネジメントにおけるCPIとSPIの解説",
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IPA午前Ⅱ:アーンバリューマネジメントにおけるCPIとSPIの解説

プロジェクトのコストとスケジュールの効率を評価するCPI(コスト効率指標)とSPI(スケジュール効率指標)の計算と意味を解説する。

背景

プロジェクト管理において、進捗状況を正確に把握し、問題点を早期に特定することは成功の鍵となる。アーンバリューマネジメント(EVM:Earned Value Management)は、計画、実績、予算の3つの要素を統合的に管理し、プロジェクトのパフォーマンスを客観的に評価するための手法である。EVMは、特にPMBOK(Project Management Body of Knowledge)ガイドで推奨される主要な手法の一つとして知られている[1]。

問題点

EVMを適用する際に、多くのプロジェクト管理者が各指標の定義を混同したり、計算結果の解釈を誤ったりすることがある。特に、コスト効率指標(CPI)とスケジュール効率指標(SPI)は、プロジェクトの健全性を判断するための重要な指標であるにもかかわらず、その意味するところを十分に理解せずに用いてしまうケースが見受けられる。これにより、適切な是正措置が遅れたり、誤った判断を下したりするリスクが生じる。

計算と手順

CPIとSPIは、以下の3つの基本値を用いて計算される。

  1. PV (Planned Value; 計画価値):ある時点までに完了する予定だった作業の、予算上のコスト。
  2. EV (Earned Value; 獲得価値):ある時点までに実際に完了した作業の、予算上のコスト。
  3. AC (Actual Cost; 実コスト):ある時点までに実際に完了した作業に投入された実コスト。

1. コスト効率指標(CPI:Cost Performance Index)

CPIは、プロジェクトのコスト効率を示す指標であり、実績作業が予算内で完了しているかを示す。

定義: 獲得価値(EV)を実コスト(AC)で割った値。

CPI = EV / AC

解釈:

  • CPI > 1: コストが予算内に収まっている(効率が良い)。
  • CPI = 1: コストが予算通りである。
  • CPI < 1: コストが予算を超過している(効率が悪い)[1]。

2. スケジュール効率指標(SPI:Schedule Performance Index)

SPIは、プロジェクトのスケジュール効率を示す指標であり、実績作業が計画通りに進捗しているかを示す。

定義: 獲得価値(EV)を計画価値(PV)で割った値。

SPI = EV / PV

解釈:

  • SPI > 1: スケジュールが計画より先行している(効率が良い)。
  • SPI = 1: スケジュールが計画通りである。
  • SPI < 1: スケジュールが計画より遅延している(効率が悪い)[1]。

図:アーンバリューマネジメントの主要指標の関係

graph TD
    A["プロジェクト進捗管理"] --> B("アーンバリューマネジメント")
    B --> C {"主要指標"}
    C --> D["PV('計画価値')"]
    C --> E["EV('獲得価値')"]
    C --> F["AC('実コスト')"]
    D -->|"EVとの比較"| G["SPI('スケジュール効率指標')"]
    E -->|"ACとの比較"| H["CPI('コスト効率指標')"]
    G -->|"SPI < 1"| I("スケジュール遅延")
    G -->|"SPI > 1"| J("スケジュール先行")
    G -->|"SPI = 1"| K("スケジュール計画通り")
    H -->|"CPI < 1"| L("コスト超過")
    H -->|"CPI > 1"| M("コスト抑制")
    H -->|"CPI = 1"| N("コスト計画通り")

要点

  • CPIはプロジェクトのコスト効率を示し、CPI = EV / ACで計算される。CPIが1未満だとコスト超過を意味する。
  • SPIはプロジェクトのスケジュール効率を示し、SPI = EV / PVで計算される。SPIが1未満だとスケジュール遅延を意味する。
  • これらの指標は、プロジェクトの健全性を客観的に評価し、早期に問題を発見するための強力なツールである。
  • CPIとSPIはそれぞれ独立した指標であり、両方を組み合わせることで、プロジェクト全体の状況をより総合的に判断できる。

参考文献
[1] Project Management Institute (PMI). (2024年3月15日). A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK® Guide). (https://www.pmi.org/pmbok-guide/より取得、2024年7月29日最終確認)

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2026年9月15日

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文書情報

記事タイトル
IPA午前Ⅱ:アーンバリューマネジメントにおけるCPIとSPIの解説
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更新日
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