自分用のメモ
1. モジュール格納先の確認
PowerShellでインストールされているモジュールの格納フォルダを確認するには、以下のコマンドを実行します。
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$env:PSModulePath -split ";" |
このコマンドは、モジュールが格納されているディレクトリのリストを返します。通常、次のようなディレクトリが含まれます。
- ユーザーモジュールフォルダ
- 場所:
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\WindowsPowerShell\Modules
- 使い方: ユーザー固有のモジュールを格納します。このフォルダに格納されたモジュールは、特定のユーザーによってのみ使用されます。
- 場所:
- システムモジュールフォルダ
- 場所:
C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules
- 使い方: すべてのユーザーがアクセス可能なモジュールを格納します。このフォルダに格納されたモジュールは、システム上のすべてのユーザーから利用可能です。
- 場所:
- Windows組み込みモジュールフォルダ
- 場所:
C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\Modules
- 使い方: Windowsによって提供される組み込みモジュールが格納されます。このフォルダにユーザーが手動でモジュールを追加することは稀で、主にWindowsのアップデートやインストールによって管理されます。
- 場所:
2. モジュールのインストール・アンインストール方法
(1)インターネット経由の場合
PowerShellギャラリーから直接モジュールをインストールする方法です。
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Install-Module -Name <モジュール名> |
モジュールをアンインストールするには、以下のコマンドを使用します:
1 |
Uninstall-Module -Name <モジュール名> |
(2)インターネット未接続の場合(コマンド実行)
- モジュールをダウンロード: インターネットに接続されたPCで以下を実行:
1 |
Save-Module -Name <モジュール名> -Path <保存先> |
- ダウンロードしたモジュールを移動: 外部ストレージにコピーし、ネット未接続のPCへ移動。
- モジュールをインポート: 外部ストレージからモジュールをインポート:
1 |
Import-Module -Name <保存先>\<モジュール名> |
モジュールをアンインストールするには、保存先からモジュールファイルを手動で削除します。
(3)インターネット未接続の場合(Webサイトからダウンロード)
PowerShellモジュールをダウンロードするためにウェブサイトにアクセスする方法として、主に公式のソースや信頼できるリポジトリを利用することが推奨されます。以下は、その方法の一例です:
PowerShell Galleryのウェブサイトからダウンロード
- PowerShell Galleryにアクセス: PowerShell Gallery にアクセスします。
- モジュールを検索: ダウンロードしたいモジュールの名前を検索バーに入力して探します。
- ダウンロードページからダウンロード: モジュールのページに移動し、ページ内の「Download」リンクをクリックしてモジュールを手動でダウンロードします。
ダウンロードしたモジュールのインストール
ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルを解凍し、以下のディレクトリのいずれかにコピーします:
- ユーザーモジュールフォルダ:
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\WindowsPowerShell\Modules
- システムモジュールフォルダ:
C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules
モジュールをアンインストールするには、保存先からモジュールファイルを手動で削除します。
3. モジュールをインストールするための規則
- PSModulePathにインストール:
- すべてのモジュールは、PSModulePath環境変数に記載されているパスにインストールするか、環境変数の値にモジュールのパスを追加します。モジュールパスを追加する1例です。
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$Env:PSModulePath [Environment]::GetEnvironmentVariable("PSModulePath") |
- パスの追加例:
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$p = [Environment]::GetEnvironmentVariable("PSModulePath") $p += ";C:\Program Files (x86)\MyCompany\Modules\" [Environment]::SetEnvironmentVariable("PSModulePath", $p) |
- モジュールをインストールする場所:
- 特定のユーザー用:
- ディレクトリ:
$home\Documents\WindowsPowerShell\Modules\<Module Folder>\<Module Files>
- ディレクトリ:
- すべてのユーザー用:
- ディレクトリ:
$Env:ProgramFiles\WindowsPowerShell\Modules\<Module Folder>\<Module Files>
- ディレクトリ:
- 製品ディレクトリ(
Fabrikam
という製品を作ったとした場合):- 例:
C:\Program Files\Fabrikam Technologies\Fabrikam Manager\Modules\Fabrikam
- 例:
- 特定のユーザー用:
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$p = [Environment]::GetEnvironmentVariable("PSModulePath") $p += ";C:\Program Files\Fabrikam Technologies\Fabrikam Manager\Modules\" [Environment]::SetEnvironmentVariable("PSModulePath", $p) |
4.趣味の手作りモジュールの場合
手作りモジュールの場合、そこまで詳細に配置する必要はないかもしれません。特に、個人プロジェクトや限定的な用途で使用する場合の1例
シンプルな手作りモジュールの配置
- ユーザーモジュールフォルダに配置:
- 場所:
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\WindowsPowerShell\Modules
- このディレクトリにモジュールを配置することで、特定のユーザーにとって簡単にアクセス可能にします。
- 場所:
- モジュールのインポート:
- 配置後、以下のコマンドでモジュールをインポートします
Import-Module -Name <モジュール名>
- 配置後、以下のコマンドでモジュールをインポートします
MyModuleという名前の手作りモジュールがある場合の例
例えば、MyModule
という名前の手作りモジュールがある場合、以下のように配置して使用します:
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C:\Users\<ユーザー名>\Documents\WindowsPowerShell\Modules\MyModule MyModule.psm1 MyModule.psd1 |
配置後、PowerShellで以下のコマンドを実行します:
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Import-Module -Name MyModule |
これで、手作りモジュールが使用可能になります。大規模なプロジェクトや複数バージョンの管理が必要ない場合、このシンプルな方法で十分です。
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